みなさん、こんにちは。
メンズメイク研究所の高橋です。
この記事に辿りついた方は、メンズメイクをこれから始めてみようかな?とかメンズメイクってどうすればいいの?って考えている方が多いと思います。
そんな方たちのために、心を込めて今PCの前に向かい合っている私、高橋と申します。(堅苦しくてすみませんw)
初めましての方もいらっしゃるかと思うので、まず記事を書く前に簡単な自己紹介をさせて頂きますね。
僕は、いわゆるヘアメイクアップアーティストというお仕事をしていまして、過去にはサロンワークやヘアメイク事務所に所属し、モデルさんや撮影現場などでメイクをする仕事をしてきました。
また、デパートにてビューティアドバイザー(美容部員)の仕事にも携わった経験もあります。
しかし、なぜ男の自分がメイクに携わる仕事をやっているのかというと、そこにはいくつかの理由がありました。
僕がヘアメイクアップアーティストでいる理由
ほとんどのヘアメイクアップアーティスト志望者は
「化粧品広告のメイクを担当したい!」
「ファッションショーやコレクションの第一線で活躍したい」
「芸能人のメイクを担当して華やかな世界で羽ばたきたい!」
などの目的でこの業界に入ってくることが多いでしょう。
ただし、僕の場合はそうではありませんでした。
「男性がメイクを楽しめる世の中を作りたい。」
ただ、このことだけを目標にかかげ10年近く美容業界に従事し研究を重ね、男性のためのメイク理論を独自のメソッドでひも解いてきました。
メンズメイクが割と浸透してきている
メンズメイクって聞くと中性的な男性やホスト系、またはビジュアル系の特別なジャンルの人たちの専売特許のような印象がありましたよね。
「自分がメンズメイクなんて似合うわけないwww」と、まだまだ敷居が高く感じる方もいるかもしれません。
しかし今、世の中の見方は少しずつ変化してきています。
実際のメンズメイクとは
これが僕の提唱するメンズメイクです。
スキントーンを均一に整え、骨格に沿って凹凸を出す(小顔、彫り深効果)・・・そして、人によっては目元の二重を作る人もいるかもしれません。
このように、あくまでもコンプレックスをカバーしたり、肌を清潔な印象に見せるような手段として気軽にメイクを取り入れてもらえればなと考えています。
また、コンプレックスがない人でもシンプルに”メイクアップ”を楽しんでほしいとも思いますね。
メイクは年齢や性別、国境をも越えて誰もが楽しむツールになりえるはず。
男だってもっとメイクを楽しんでいいと思いますし、自分を自由に表現したっていい。
髪型やファッションにはこだわっているけれど、顔は変えられない・・・なんて思っていませんか?
そんな疑問を感じてる方にも是非、メンズメイクというツールを体験していただきたいなと心から願っています。
平成から令和に元号が変わる今、「メイク=女性的なモノ」というのは少し古い考え方なのかもしれません。
メンズメイクに必要な道具とは
メンズメイクを始めるにあたって、何から初めていけばいいかわからない人が多いようですが、最低限のルールをここで決めていきましょう。
第一印象を左右する要因はたくさんありますが、首から上(つまり顔)の第一印象の決めては大きく3つの要素に分かれます。
- 肌
- 眉
- ヘアスタイル
ヘアスタイルは日常的に整えている男性が多いでしょうから、ここでは割愛しますが3つの中で最も印象的なのは肌です。
肌色は顔の中で大きな面積をとる部分なので、この土台ともいえる“肌”が汚ければ眉を整えてもアイメイクをしても、逆にメイクが悪目立ちしてしまうでしょう。
例えば、太っている人がスリムな服を着たいと思ってもまずは体型を整えないと似合いませんよね。
髪の毛の薄い方がヘアセットで盛りたいと思っても、そもそもの毛量を増やさないと盛れない時ってありますよね。←言い過ぎ感。すみませんw
メンズメイクもこれと一緒で、まず何から始めていけばいいかと言われると「土台を整えることから始めましょう!」と僕は回答します。
そして、土台を整える + 眉を変化させれば、こ慣れ感も一気に出てきます。
つまりメンズメイクを始めるにあたって、まず初めに「肌」と「眉」を作りこんでいくことが必要不可欠なのです。
肌という土台を整えるために必要なアイテムをチェック!
メンズメイクを始める時に、まず揃えておきたいのが下記の3つのアイテム。
- 化粧下地
- ファンデーション(またはBBクリーム)
- フィニッシングパウダー
この3つにはそれぞれの役割があります。
①化粧下地
主にファンデーションやコンシーラーなどのノリを良くしたり、化粧持ちをUPさせる役割を担います。
男性の場合は無色透明タイプを選ぶようにするのがおすすめ。
②ファンデーション
肌色の顔料のことで肌の色ムラをキレイにしたり、清潔な印象に見せることができます。
ちなみに肌がキレイな人は顔全体につけるファンデーションではなく、部分的に使うコンシーラー(これも肌色の顔料)で肌の一部分だけキレイに見せるだけでも十分です。
③フィニッシングパウダー
フィニッシングパウダーとは、ファンデーションやコンシーラーを固定させるためのモノ。
お粉とかルースパウダーなんて言い換えられたりします。
ファンデーション後にパウダーをつけることで服に色移りしなくなったり、化粧崩れが緩和されたりするのでコレも最初に揃えておくべきアイテムと言えるでしょう。
またルースパウダーは色のつかない透明タイプを選ぶのがいいですね。
次いで、眉メイクをする際のアイテムチェック!
メンズの身だしなみにおいて、眉のお手入れは入門編のイメージがあるので、メンズメイクをしようがしまいがデフォルトで整えている人もいるかと思います。
では「メンズメイクにおいて眉を整えるとは何か?」というと眉ペンで描き足したり、眉マスカラをつけて毛量を軽くしたりするアクションが基本となります。
メンズメイクの記事を見ていると時折「眉の整え方」についてフォーカスが当てられていますが、眉を整える事=メンズメイクではありません。
眉を整えることは、あくまでもグルーミング(ムダ毛処理)であって、眉メンズメイクではありません。
なぜならメンズメイクとは「化粧品を使って身だしなみの質をガツンと上げるアクション」だと僕は考えているからです。
眉メンズメイクをすることで垢抜け感を出したり、今以上に印象的な顔立ちを作ることができるので、メンズメイクを初めてみたい人は眉メンズメイクのやり方も抑えておくべきポイントとなるでしょう。
眉メイクをするにあたって揃えておきたいアイテムについては下記の3つです。
- グルーミングキット又は眉シェーバー
- 眉ペンorアイブロウパウダー
- 眉マスカラ
①グルーミングキット又は眉シェーバー
眉カットハサミ(シザー)と毛抜き(ツィザー)、コームがセットになったようなアイテムです。
電動シェーバーなんかもムダ毛の処理をしやすいので、おすすめ。
②眉ペンorアイブロウパウダー
主に眉毛を描き足す時に使うアイテムです。(写真はアイブロウパウダーです。)
眉ペンだとハッキリした濃い線を表現でき、パウダーだとナチュラルに仕上がります。
気軽に使えるのは眉ペンですが、仕上がりのナチュラルさを求めるならパウダータイプがおすすめ。
③眉マスカラ
眉毛に色をつけるためのアイテムです。
ハイトーンの髪色の人や眉の毛量を軽くみせたい人に是非使ってもらいたいですね。
実際にやってみよう!メンズメイクの手順
揃えるべき道具がわかったところで実際にメンズメイクのやり方を説明していきます。
今回は僕の顔を使って手順を解説していきますね。(この日のために口周りに赤みを作っておきました笑)
すっぴんだと眉毛も細いし肌のキメも粗いので、この顔をメンズメイクで整えていこうと思います。
ステップ①化粧下地をつけよう!
スキンケア~日焼け止めまで終わったら、一番最初に化粧下地を使っていきましょう。
化粧下地は保湿クリームと同じ要領で伸ばしてもらえればOK!
顔全体にまんべなく伸ばして、つけ終わったらベタつきや塗りムラがないか、鏡を見てチェックしましょう。
(化粧下地をつけすぎたり下地を肌にしっかり馴染ませておかないと、次に使うファンデーションが上手く乗らないので要注意。)
ステップ②ファンデーションで肌の色ムラをカバーしてみよう!
ひと口にファンデーションと言ってもその種類は様々ですが、今回はリキッドタイプのファンデーションでメイクしていきます。(ファンデーションの種類については、語りだすと長いのでこの記事では割愛!)
まずは頬の大きい面に薄く塗り伸ばしていきましょう。
その後は額と小鼻とアゴにも薄くつけていきます。
顔全体にファンデを塗り終えたら、スポンジで丁寧にパッティングしていきます。(このステップでは、塗りムラをなめらかにする効果があります。)
カバー力が物足りないところには、余ったファンデーションを重ね付けすると、さらにキレイに仕上げることができます。
今回、僕は唇の上にプツンと吹き出物ができているので、ファンデを重ね付けして完全カバーにチャレンジ!
ステップ③ルースパウダーでセッティングしよう!
パフにルースパウダーを少量とり、肌に塗布していきます。
ルースパウダーの基本は皮脂の出やすいTゾーンから塗布すること。
パフを上からやさしく押し当てて、ファンデ―ションをこすらないように注意しましょう。
ファンデーションを重ね付けした箇所は崩れやすくなっているので、丁寧に粉で抑えていきます。
その後、パフに余った粉で顔全体を軽くポンポンと馴染ませていけば、モウマンタイ!
ベースメイクはこれで完成!
はい、ドーン!!
ご覧頂くと、スッピンの時よりも健康的な肌に見えませんか?
自分的には大分、肌がキレイに整ったかなと・・・!
ステップ④眉のムダ毛を整えよう!
続いて、眉メイクに取り掛かります。
まずは眉下に生えている毛を電動シェーバーや、カミソリなどで整えます。(ここでは便宜上、メイクの上からムダ毛の処理を行っていますが、メイクする前に眉のグルーミングを終わらせておいてもOK)
その後、長い毛もカットしてボサ眉感を払拭していきます。
って、僕ほとんど毛がないwwwすみませんw
ステップ⑤眉の足りない部分を描きたそう
ここでは、アイブロウパウダーを使ってあくまでも足りない箇所を描き足していきます。
僕の場合は眉頭と眉の上辺が足りないなので、ブラシで薄く淡くアイブロウパウダーの色をのせていきます。
あ、ちなみに眉ペン使いたい人はペンシル使っちゃってOKですYO!
ステップ⑥眉マスカラをつけて、地肌とアイブロウパウダーを馴染ませよう!
眉マスカラを毛流れに逆らって、少量つけていくと一気にアイブロウパウダーの質感が肌と馴染んでいきます。
黒髪の方は特別、眉マスカラを使わなくても良いですが、髪の毛を染めている人には必要なステップですね。
眉メンズメイクはこれで完成!
僕の場合、眉メイクもした方が肌も明るく見えるし、印象もよくなりますね。
眉マスカラを塗布した側は眉のカラーも地肌と馴染み、目の大きさも強調されている印象です。
ステップ①~⑥を経て、基本のメンズメイクの完成です。
土台の肌と眉のメイクを全てし終えた後に比較してみました。
afterの方が、口周りの赤みも抑えられ、眉の印象も骨格にマッチしています。
少しの手間を変えるだけで清潔感がUPしました。
メンズメイクをもっと楽しもう!
メンズメイクは大きくわけて下記のように2種類のパターンがあります。
- 身だしなみとしてのメンズメイク
- ファッションとしてのメンズメイク
今回、ご紹介させて頂いたのは、1番の身だしなみとしてのメンズメイクの基本です。
この基本を軸にご自身のお悩みに合わせて鼻筋を補足したり目を二重にしたり・・・とメイク品を重ねていくことで、よりバランスの整った顔立ちに見せることができるでしょう。
また2番のように、ファッションの延長としてのメンズメイクも最近では認知されていきていますよね。
言ってしまえば中性的なメンズメイクとか女性メイクと同じ手順を踏み、ピンク系のアイシャドウや口紅を使うパターンがこれに該当します。
ファッションとしてのメンズメイクにおいても、やはり今日ご紹介したステップは基本となるので、ぜひ実践していただければと思います。
土台を整えれば、アイシャドウやリップなどの発色も更に良くなりますからね。
また「メイクするから肌が荒れる」という意見もありますが、肌荒れというのは本当に複雑な要因によって起こるので、その通りではありません。
毎日のスキンケアでお肌を育てながら、肌が健康な状態になるまで日中はメイクして赤みなどを抑えてあげる方が精神的にもずっと楽だと思います。
なぜなら僕自身、顔全体にニキビができてしまった時にメイクというツールに救われた経験がありますので。
今でも疲れるとポツポツと赤みが出てきいますが、赤みが引くまでの間メイクでカバーしておけば人と面と向かって会話を楽しむことができます。
僕は自分の人生を楽しむために、メイクというツールを一つの選択肢として捉えています。
というわけで長々とメンズメイクについて記事をかいてみましたが、今回はここまでとさせていただきます。
それでは、また次回の更新もお楽しみに!